2010629 ランダム
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第5話 遅れた邂逅

第5話 遅れた邂逅

「なんなの?どうして使徒があんなヤツに!!」

ミサトの叫びを余所に、ライダーは、トライチェイサーに跨り、少女の元へと急いだ。
少女の足を拘束していた瓦礫を一撃で粉砕し、抱き上げようと近付くと、少女はイヤイヤするように後ずさった。
その姿を見て、悲しみを堪えながら、ライダーは少女に告げた。

「心配ない。僕は・・・・、味方だから。」

驚いたように見上げる少女に、うなずくライダー。
その姿が徐々に輪郭を失い、シンジの姿へと変わっていった。

「あなたは、さっきの・・・!」

「うん、でもこの事は他の人には黙っててね。」

そう言って、少女を抱き上げてトライチェイサーの後部座席に乗せたとき、再び倒れていた怪物が動き出した。

「いけない!もう動き出した。逃げるよ!」

NEON GENESIS EVANGELION Vol.01

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「倒した訳じゃなかったみたいね!」

突然割り込んでくるミサトに驚きつつも答えるシンジ。

「あなたは、あの写真に映っていた変なひと!」

「“変な“は余計よ!あなたが碇シンジ君ね。私が葛城ミサトよ、よろしくね。」

「僕は確かにシンジですけど・・・・。それより先に逃げた方が良くありませんか?」

「あ~~!!!!使徒が起きあがってくる!!」

「先行きます!!」

「ちょっと、待ってよ!!!」

疾走するトライチェイサーと、それを追いかけるルノー。

「シンジ君!どうして待ち合わせの場所にいなかったのよ!!」

「いましたよ、2時間くらいは。」

「もう少し、待っていてくれたら、あそこで会えたのに!!」

「あのまま、あそこにいたら、今頃踏み潰されてますよ。」

怪物(使徒?)から逃げながら、漫才を続ける二人であった。

続く


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