第5話 遅れた邂逅第5話 遅れた邂逅「なんなの?どうして使徒があんなヤツに!!」 ミサトの叫びを余所に、ライダーは、トライチェイサーに跨り、少女の元へと急いだ。 少女の足を拘束していた瓦礫を一撃で粉砕し、抱き上げようと近付くと、少女はイヤイヤするように後ずさった。 その姿を見て、悲しみを堪えながら、ライダーは少女に告げた。 「心配ない。僕は・・・・、味方だから。」 驚いたように見上げる少女に、うなずくライダー。 その姿が徐々に輪郭を失い、シンジの姿へと変わっていった。 「あなたは、さっきの・・・!」 「うん、でもこの事は他の人には黙っててね。」 そう言って、少女を抱き上げてトライチェイサーの後部座席に乗せたとき、再び倒れていた怪物が動き出した。 「いけない!もう動き出した。逃げるよ!」 NEON GENESIS EVANGELION Vol.01 「倒した訳じゃなかったみたいね!」 突然割り込んでくるミサトに驚きつつも答えるシンジ。 「あなたは、あの写真に映っていた変なひと!」 「“変な“は余計よ!あなたが碇シンジ君ね。私が葛城ミサトよ、よろしくね。」 「僕は確かにシンジですけど・・・・。それより先に逃げた方が良くありませんか?」 「あ~~!!!!使徒が起きあがってくる!!」 「先行きます!!」 「ちょっと、待ってよ!!!」 疾走するトライチェイサーと、それを追いかけるルノー。 「シンジ君!どうして待ち合わせの場所にいなかったのよ!!」 「いましたよ、2時間くらいは。」 「もう少し、待っていてくれたら、あそこで会えたのに!!」 「あのまま、あそこにいたら、今頃踏み潰されてますよ。」 怪物(使徒?)から逃げながら、漫才を続ける二人であった。 続く ジャンル別一覧
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